テクトラムの詳細と育て方!

エアープランツ(チランジア)のテクトラムについて詳細や育て方を紹介していきます!
目次
チランジア-テクトラムの特徴

テクトラムはトリコームが非常に長いのが特徴です。
トリコームというのはチランジアの表面をおおっている毛のことで、この毛が多い程ふわふわで銀色に見えます。
チランジアのトリコームとは
チランジアにとってトリコームはとても重要なもので、その役割は以下の2点です。
- 強い日光から身を守るため
- 水分を絡め取る
チランジアの中でも特にトリコームの多い銀葉系チランジアと呼ばれるものは乾燥地帯に生育します。
乾燥地帯では長時間強い日差しに当たります。
その強い日差しをトリコームで跳ね返すことで日焼けしてしまうのを防いでいるというわけです。
もし日が当たらない状態で管理しているとトリコームはどうなると思いますか?
日が当たらないとトリコームの必要性が薄まるので次第にトリコームが減ってしまいます。
きれいなトリコームを維持したいなら日中は明るい場所で管理しましょう。
また、水のやり過ぎでもトリコームは減ってしまうので水のやりぐらいも気をつけるべきですね。
トリコームが少ないチランジア

出典:きゃなぽんさんのバルコニー/ベランダ,テクトラム,『エアープランツ』コンテストの投稿画像
チランジアの中にはトリコームがあまりない種類もあります。
トリコームが多くなるチランジアは上述したように乾燥した環境で育つ種類。
逆に湿潤な環境で育つ種類のチランジアはトリコームが少なくなります。
湿潤というと例えばジャングルなんかですね。
ジャングルで育つようなチランジアは周りに他の木が生えていたりして、直射日光に当たることはあまりありません。
さらに空気中の水分も多いし、雨に当たることもあります。
乾燥しづらい環境なのでトリコームが少なくても大丈夫ということです。
トリコームは繊細
トリコームは強風や水のやり過ぎで剥がれてしまうことがある繊細なものなんだそうです。
チランジアといえばトリコーム。
そのトリコームがなくなってしまうなんてかわいそうですよね。
できるだけトリコームが剥がれてしまわないように気をつけて管理したいところです。
トリコームを意識したチランジアの水やり
上述したようにチランジアの種類によってトリコームの量に違いがあるわけです。
では、「乾燥した環境で育つ種類のチランジア」と「水準な環境で育つ種類のチランジア」では同じように水やりをするとどうなるでしょう?
ちなみに、「乾燥した環境で育つ種類のチランジア」のような、トリコームの多い種類のことをは銀葉種といいます。
対して、「水準な環境で育つ種類のチランジア」のような、トリコームの少ない種類のことを緑葉種といいます。
さっきの質問の話しに戻ります。
想像つくと思いますが、銀葉種に葉緑種と同じように水をやっているとどんどんトリコームが減っていきます。
原因はもちろん水分の与えすぎです。
逆に緑葉種に銀葉種と同じように水をやっていると水分が足リないということになってしまいます。
一括りにチランジアといってもそれぞれ特徴があるのでその辺を見極めることが大事です。
テクトラムのトリコーム

出典:bromelias.jpさんの寝室,テクトラム,marnier-lapostolleiの投稿画像
テクトラムはトリコームが長いことからわかるように乾燥した環境で生育するチランジアです。
そのため比較的暑さや乾燥に強いです。
ただし、真夏の直射日光は避けたほうがいいでしょう。
水をやりすぎるとせっかくの特徴であるトリコームの長さが減ってしまうので乾燥気味で管理したほうがきれいなテクトラムになります。
その分成長スピードが遅くなってしまい開花もなかなかしないのが残念なところですが一応キレイな花が咲きます。
テクトラムの花の形状はロゼット型に葉が展開するタイプと茎を伸ばすタイプに別れます。
ロゼットという言葉は、元来はバラの花から由来する言葉で、八重咲きのバラの花びらのような配列を現す言葉である。したがって、やや細長くて多少とも平らな構造や器官が一か所に集まり、放射状や螺旋状に配列するもののことをロゼット、あるいはロゼット状と表現する。
その用途として、最もよく聞かれるのが植物の茎と葉のようすを表す植物用語である。茎がほとんど節間成長しないため、地上茎が無いか極端に短く、葉が放射状に地中から直接出ていること、あるいはそれに近い状態をいう。そのような葉を根出葉というが、つまり、ロゼットと言うのは、根出葉が円盤状に並んだような植物体を現す言葉である。個々の葉をロゼット葉とも言う。
ロゼットからなる植物として、身近な植物では、オオバコやタンポポがそうである。これらの植物は終生ロゼット葉だけしか出さない。このような植物は背が高くなれないから、他の植物と背伸び競争をすれば簡単に負ける。つまり、薮になれば生存できない。このような植物が生活を続けられる場所は、背が高くなる植物が、少なくとも恒久的には生活できない場所である。
出典:ロゼット
チランジア-テクトラムの育て方

出典:johnnyさんのインテリア,テクトラム,チランジア テクトラムの投稿画像
チランジア-テクトラムの育て方について紹介します。
日当たり
テクトラムは銀葉種で日光を好みます。
室内で管理する場合は日光不足になり徒長しがち。
なるべく日光が当たる場所で管理しましょう。
ただし、直射日光に当てる場合は要注意です。
葉焼けをしてしまうことがあるからです。
葉焼けというのは文字通り、人間でいう日焼けのことです。
植物が強い日光を浴び続けると葉焼けしてしまいます。
ただし、日光が当たることそのものが悪いのではなく、長時間日光にあたることで熱くなりことが問題なんです。
葉焼けした部分は水分がなくなり、茶色く枯れた状態になってしまいます。
一度枯れてしまった部分は復活することはなく場合によっては株そのものが弱って枯れることもあります。
そうはいっても日光を好むので、できれば日光を当ててあげたいところですよね。
もし、直射日光に当てる場合(特に夏の時期)は長時間当てず、様子を見ながら当てる時間を長くしていきましょう。
冬場なんかは直射日光に当てていても気温が低いので葉焼けしてしまうリスクは低めです。
置く場所としては日当たりがよく、蒸れてしまわないように風通しの良い環境がベストです。
温度管理
チランジアにとっての適温は20℃~30℃程で、テクトラムも同様です。
最低気温10℃、最高気温40℃程まではなんとか耐えることができますが、それを超えてしまうと弱ったり、ひどい場合は枯れてしまうこともあります。
水やりの注意点
僕が今まで植物を育ててきた経験上特に気をつけたいのは以下の点です。
- 蒸れ
- 葉焼け
植物というと水をやらないといけないイメージですが、多少乾燥しても枯れません。
それ以上に怖いのは「蒸れ」です。
水をやりすぎたり、風通しの悪い環境で育てていると蒸れます。
蒸れることの何が怖いかというと腐っていくんですよね。
特に多肉植物の場合に多いと思うんですが、夏に水をやって次の日になったら茎が黒くなって折れていたり、フニャフニャになっていたりすることがあります。
僕の実体験なんですが。笑
そうなってしまうと腐った部分は切り離すしかありません。
根っこから茎までやられているので当然すぐには元気にならないわけです。
これはチランジアも同じで大事に育てたいあまり水をやりすぎるとそれが裏目に出て腐ってしまう。
それはあまりに悲しいですよね。
しかも、だいたい気づくのは腐り始めてからなので手遅れです。
だから、注意していただきたいです。
葉焼けも同じく、「早く大きくなってもらいたいからしっかり日光に当てよう」と思って日の当たる場所に移しますね。
気づいた時には遅いわけです。
多少乾燥してもすぐには枯れません。
でも、「蒸れ」と「葉焼け」はスグです。
枯れてしまった部分はもうどうにもならないですからね。
それに乾燥気味の方がトリコームもキレイになるし、徒長も防げるのでおすすめです。
水やりの仕方

水やりは日が落ちる夕方から夜の時間帯に行うのがベストです。
植物は人間と同じで、日中は活発で夜になると眠りにつきます。
この眠るタイミングで水をやるとしっかり成長してくれます。
日中に光合成を行い、日中に消費した水分を夜に補いながら成長。
翌日は蓄えた水分を使って光合成。
という感じですね。
ただし、冬場の夜に水やりをすると環境次第では朝までに凍ってしまうことが有るので寒い地域の方は朝に水やりをするといいです。
環境次第なんですが目安としては最低気温10℃以上の季節は2,3日に一度のペースで、最低気温が10℃以下の場合は7日に一回のペースで水やりをしましょう。
エアコン等で乾燥気味の環境ならもう少し増やしたり、加湿器を置いていたりして湿度が高めなら減らしたり。
加減が難しいところですが、水を与えすぎるよりは乾燥気味な方が枯らしてしまうリスクは少ないということを頭に入れておけば大丈夫かと思います。
こんにちは。
kazu(@kazuharuru)です。